捨てる恋あれば拾う恋あり 第6話(その1)
「女の子扱いされない女」(その2)
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女の子扱いされない女、さんには、2人の恋人候補の男性が残った。

1人目、鈴木翔太さん(26歳・パフォーマー・彼女歴5人)
2人目、坂田竜希さん(22歳・靴屋店員・彼女歴7人)

数日後、デート。場所は、とある川。
「おしとやかに、女の子らしく。できるところはして、後は、自分らしくいければと思っています。」

今回はキャンプデート。男性2人がやってきた。
するとここで、鈴木さんが上着を1枚脱ぎ、バック転のパフォーマンスをした。
「凄いですね。」

それを見ていた、坂田さんも、ダンスをして見るも、途中で転倒した。
坂田「すみません。ありがとうございます。」
「凄いですね。2人とも。」

すると、さんにも火がついた。取り出したのはバット。スタジオでやったあれを披露するようだ。
「失敗したら、スネ割れますんで。動かないでくださいね。」
2人の男性は、しっかりとバットを持つ。そして・・・。

男性2人「すげぇ。」
あのときのように、バットは真っ二つになった。

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その後、川辺では、さんが食事作り。男性2人は、火を起こしていた。

鈴木「手、大きくないですか?」
「大きくはないと思いますけど。」

2人は、手を合わせてみる。すると、さんの手は、鈴木さんと大きさが変わらなかった。

鈴木「大きい。大きい。」
「小さいですよ。」
鈴木「でかい。」

2人は、手を握って合わせてみる。

鈴木「でも骨が・・・。」
「まぁでも復活しましたけどね。ガンって(こぶしを)当てあって鍛えている。」
鈴木「これだけで痛いですよ。」
「もうちょっと女の子らしくしなさいってよく言われます。みんなから。お母さんからとかからも。友達も言うし。」

男勝りな本当の自分も受け入れて欲しい・・・。

食事が完成した。

3人「いただきます。」
「試合中、失神とかしちゃうんで、気合入れすぎて。」
坂田「血管切れちゃったりする人もいるんですか?」
「皮膚の血管切れます、頭皮の。思いっきり殴られたみたいな衝撃ですよ。ガーンってきてパターンみたいな。」
坂田「僕らの知らない世界だ・・・。」

話題は、どうしても、格闘技になってしまう・・・。

その後、次第に打ち解け、さんは、服のまま川に入って遊んでいた・・・。
さんは、自分を飾らず、無理して女の子らしくすることもなく、ありのままの自分を見せようとしていた。
そんな、さんの姿は、男性にはどんな風に見えていたのか。

「どう思いますか? 格闘家的な女子は?」
鈴木「初めて会いました。」
「あんまりないですよね。」
鈴木「ないですね。」
「裸になると男みたいな感じなんで。」

鈴木さんは、さんに、格闘家の写真を見せてもらった。

鈴木「ごっつ。肩回りがすごいんだ。全然、俺は、普通の女の子なんだなって感じなんですけど。」
「本当ですか?」

そして、もう一人は・・・。

「逆にギャップが、気持ち悪いって言われる場合もあるんですよね。女の子は女の子らしくあるほうが良いと思っている人のほうが多いかなと思うんで。」
坂田「でも、逆にそれをやめちゃったらさ、藍ちゃんじゃなくなっちゃう訳じゃん。」


最後は、花火を楽しんでデート終了。

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告白のとき・・・。
男性は2人とも現れた。

鈴木「女の子の一面が今日見えて、普段の格闘技をやっているほかにもっといろんな姿をこれから見ていきたいなと思いました。」

坂田「今日は、1日ありがとうございました。短い時間だったんですけど、2人で話して、いろんな面も見えてきたので、良かったらよろしくお願いします。」

果たして、答えは・・・。

「ごめんなさい。」
思い出の品を手に取った・・・。

男性2人「今日はどうもありがとうございました。」
「ごめんなさい。」

「すごく2人とも、好印象だったんですけど、付き合うかって考えると、ごめんなさいって感じでした。かえないといけないところとか、自分なりに思うところはあるので、それをしっかり受け止めて成長していきたいと思います。」
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