捨てる恋あれば拾う恋あり 第1話
「ダメ男ブリーダー」
第1話 * 第2話→
この番組のコンセプトは、「過去の恋を捨てて、新しい恋に向かう。」。
女性が過去の恋愛の思い出の品と交換に、新しい恋のチャンスを手に入れようという番組です。

※ この番組のルール

1. まず女性は、過去の恋愛の思い出の品を差し出す。
2. スタジオの外の別室には、恋人候補として公募した男性20人が待機している。
3. 女性は、過去の恋愛のエピソードをスタジオにいる恋愛マスターや別室にいる男性に語る。(男性は、別室でスタジオの模様を見ることが出来る。)
4. 男性は、この女性と付き合いたいかどうか考え、付き合いたい場合は、女性に告白する。
5. 女性は、告白を受け入れても、断ってもかまわない。
6. 女性が、告白を受け入れた場合、差し出した過去の恋愛の思い出の品は返却されず、告白を断ったり、付き合い希望の男性がいなかった場合は、過去の恋愛の思い出の品を持ち帰ってもらう。


※ 司会

女性スタジオ ... 松尾翠
男性スタジオ ... 渡辺和洋

※ 恋愛後見人 ... 関根麻里


※ 恋愛マスター

上段左から ... 田野アサミあびる優三島ゆかり矢口美樹
下段左から ... なるみ岩佐真悠子スザンヌ

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今回の恋愛オンチちゃんは、ダメ男ブリーダー、野々香ちゃん。20歳。交際歴3人、彼氏いない歴1年。

彼女が付き合う男性は、すべてダメ男になっていく。その原因は、彼女自身にあった。

最初の彼と付き合って数日後、自身が彼のいいなりになってしまうことにあった。

女友達「あんた、彼氏と別れたの?」
ののか「そんなわけないじゃん。」
女友達「でも、この間、新しい彼女連れて歩いてたよ。」
ののか「うそだぁ。」

住んでいた街が小さかったこともあり、噂は、すぐに広まった。彼の浮気は、すぐに耳に入った。しかし、彼女は、彼の浮気を見て見ぬふりをした。

ののか「だって、嫌われたくないんだもん。」

さらに、こんなことも・・・。
彼を送った帰り、ふと財布を確認すると、お札が全部なくなっているのに気が付いた。まさかと思いつつも、彼を決して問いただすことはなかった。

ののか「だって、嫌われたくないんだもん。」

次の彼氏とは、

2番目の彼氏「毎週、ここ(家)に遊びにおいでよ。」
ののか「いいの?」
2番目の彼氏「いいよ。土曜日ね。」

土曜日には、必ず呼んでくれた。しかし、彼には、すでに、火曜日の女と水曜日の女が存在した。それでも、半年間、「土曜日ちゃん」として、毎週土曜日彼の家に行った。知りつつも、他の女のことを問いただすことはなかった。

ののか「だって、嫌われたくないんだもん。」

つまり、彼女は、「嫌われたくないから知らないふりをする」恋愛オンチちゃんだったのである。

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なるみ「まだ19歳?」
松尾「20歳です。」
なるみ「高校生の時から浮気されてたりするんでしょ?」
ののか「浮気は、なかったことがない。」
岩佐「毎回?」
ののか「はい。」
岩佐「ありえない。」
あびる「自分が遊び相手だった可能性はないんですか?」
ののか「彼女だったんです。たぶん・・・」
恋愛マスター「たぶん?」
あびる「ちゃんと、付き合うときは付き合おうねと言った?」
ののか「あったんですよ。」
なるみ「浮気されても大丈夫って子、いるもんね。」
松尾「大丈夫なの。」
ののか「大丈夫じゃないです。だけど、嫌われたくないから。他に女の子がいるの分かっていても、『あんた、浮気してるやろ。』と言って、めんどくさい女やなと思われたら、」
田野「うざいとか言う言葉、嫌いじゃないですか?」
ののか「トラウマなんです。」
三島「うざいとかいままで言われているんですか。」
ののか「うざい、めんどくさい、黙れ。おまえに泣かれてもうっとうしいだけだ。」
岩佐「嫌われたくないというより好かれているのかな?」
なるみ「この時間から言っちゃう?」
関根「みなさんも結構な経験をされている方もいると言うことで・・・。」
岩佐「彼が、仕事で海外に行ったとき、『行ってらっしゃい、気をつけてね。』と普通に送りだした。帰国したら彼の様子がおかしかったので、借りていたパソコンを見たら、ニューヨークに仕事に行っていたはずの時期に撮影された、ロンドンに留学している、元カノとの2ショット写真が入っていた。ありえないから、パスポートをあさって探して、彼に突きつけた。彼は、『別れ話の決着が付いていなかったから・・・』と言い訳した。そんなわけねえだろ!」
関根「普通は、問い詰めたりと言うのがあるんだけど。」
松尾「ののかさんは今までに何股くらいかけられたことがあるんですか?」
なるみ「かわいそう、聞かんどいて・・・、でも聞くけど。」
ののか「2股・・・」
松尾「最初に付き合った彼とは?」
ののか「最初に付き合った彼は、8人。」
なるみ「相手は高校生?」
ののか「働いていたんですけど。何しているか行動は分からなかった。」
松尾「『土曜日ちゃん』と言われていた彼とは、9人と聞いています。」
恋愛マスター「なんで?」

その浮気には、衝撃的な事実が・・・。

ののか「日曜日が休みの人だったから、休みの晩に会ってくれるのが、めっちゃ嬉しかったんですよ。」
なるみ「お泊りできるし。ゆっくり過ごせる。」
ののか「でも、その次の日曜日のお昼前には、じゃあって行って・・・。その後、海に行って、めっちゃ焼けて帰ってきたり。その彼女(日曜日の女)は、彼のことが好きだったから、めっちゃ言いふらしていた。」
松尾「別の子を知っているということ?」
ののか「知ってます。」
なるみ「ものすごい、ちっちゃいエリアだな。」
スザンヌ「考えただけでも、絶対無理。」
なるみ「ようは、スザンヌは昼に帰されて、昼から、真悠子ちゃんと海行っているような感じ。」

松尾「実は『土曜日ちゃん』の彼に電話で取材しました。」

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元彼の証言・・・
ののかさんは、浮気をされていたと言うが・・・。

スタッフ「他にも女性が家に来ていた。」
2番目の彼氏「はい、そういうのもありました。土曜日の夜に野々香さんが来て、日曜日の昼間か夕方に送って、その後、違う子とあったりしていました。本能みたいな感じですかね。」

なぜ、浮気をしてしまったいたのか・・・。

2番目の彼氏「優しすぎるっていうか、あんまり厳しい面がなかったですね。やっぱ、なんか、オカンみたいな感じだったんで、ご飯とか作ってくれたり・・・。」
スタッフ「尽くされすぎちゃう。」
2番目の彼氏「ああ、そういうことです。」
スタッフ「だから、他に行っちゃうってことですか?。」
2番目の彼氏「まあ、そうなりますよね。」

『土曜日ちゃん』は、献身的で、母親のような存在だった・・・。

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ののか「直接、言葉にしたことなかった・・・(涙)。」
なるみ「麻里ちゃんなんとかして。」
関根「声を聞いたのは、久しぶりですか?」
ののか「うん。」
なるみ「優しすぎ。」
関根「ご飯を作ったりとか、いいと思ってやっていたんですよね。」
ののか「すごい、その人は、『オカンはやってくれる。』って言い張るから、お母さん以上になりたかった。」
なるみ「将来、結婚したいと言うことになると・・・。」
ののか「付き合い始めると、別れることを考えられなくなる。このまま一緒だなと思うから・・・。喜ばせたいとかなんかしてやりたいとか、おせっかいなくらいやっちゃうから。それが、うざいって言われたり、」
あびる「うざいって言ってくれてるんだったら、全部放棄すればよかったのに・・・。」
ののか「そこまでする自信がないんです。引いて、追ってきてくれる自信がないから・・・。」

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男性スタジオでは、
「ちょっと、かわいそうになってきた。」
「最初は、ルックスにやられたけど、元彼の証言とか聞いて、自分のプラスにならないと感じた。」
といった声が聞かれた。

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あびる「引きづってはない?」
ののか「好きな人が出来てないし、今まで好きになった人が、本当に大好きだったから、」
田野「今、元彼の声を聞いたじゃないですか? その声を聞いて、もし、好きだよと言われたら、行っちゃう?」
ののか「・・・・・・。距離を話したし、元彼の実家の近くに入ってはいけないと思ったし・・・」

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今回、差し出す、思い出の品は・・・。

「彼氏袋」

中には、元彼に着させられた、チャイナドレス、元彼のお古の帽子、彼と旅行した時に自分で買ったオルゴール、一番最初に遊んだときに彼からもらった飴の包み紙、元彼が電気屋さんで飴を配る仕事をし始めたときにもらった溶けかけている飴2つ、

新しい恋を始める場合は、思い出の品を差し出し、始めない場合は、持ち帰ってもらうことになる。

関根「(包み紙)一つでも思い出の品に?」
ののか「そうしたら、最初に会った楽しかったことの思い出が、思いだせなくなりそうだから。」

なるみ「味わおうとは思わなかったの?」
ののか「ちょっと、もったいない。」
スザンヌ「せつなすぎ。なんでそういう人がと思っちゃうんだけど、もったいない。」
ののか「全部が思い出なんですよ。」
なるみ「もったいない。」
岩佐「脳みそがストップしてます。意味がわからない。」
なるみ「でも、幸せになれたやろ。」
関根「どうしたらいい?」
なるみ「相手を怒れるようにならないとアカン。」
岩佐「ダメなことはダメと言えるように自分に自信を持ってほしい。相手のことを好きと言うよりも自分を大事にする。」
スザンヌ「1回、自分のほうが思われる恋愛とか、すごく好きになったくらいでいいかなと思った時から付き合う。100%好きからの恋愛を変えてみる。」

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今回、付き合ってみたいという男性は、3人いた。ちなみにこの3人は、最初から最後までYesを貫き通している。

1人目、藤田竜介さん(19歳)。理由は、「過去につらい恋愛をしてきたから、幸せにしていきたいなと思いました。」
2人目、大田明さん。(19歳)、理由は、「彼女の底なしの優しさと、笑顔に一目ぼれです。」
3人目、久野真博さん。(29歳)、理由は、「やっぱり、美人で、頭もよさそうで、性格もよさそうなので、そういうところに、惹かれました。」

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一週間後・・・、3人とのデート当日。

デート前、ののかさんは、こう言っていた。「相手のことばかりでなく、自分のことを大事に考える、自分が楽しめる恋愛がしたいと思います。」

今回は、この3人とのデートで、今までと違った面を見せてくれるのか・・・。
相手に嫌われたくない、消極的すぎる自分との決別しないと、恋愛オンチちゃんからは抜け出せない。このデートで最初の一歩になるのか?

今回のデートは、お台場のジョイポリスで、男性3人対女性1人で行われた。
初めは、ただ男性3人にリードされるだけであった。

2時間後、一休みしていた時、
ののか「疲れた?」
相手を気遣った。相手を気遣うのは悪いことではないが、自分はどうなのか?

ののか「意思表示がいがないんだよね。何々したいとか、どこどこ行きたいとか? 言えないんですよね、私。」
自分もいえるタイプじゃないけど、彼女自身が言わないと始まらないですよね。

ののか「最近、飲み物を買いに行くとき、1人だけ遅れてトイレから帰ったんですけど、飲み物買ってこようかと言ってくれたんですよ。いつもの癖で、『大丈夫です。行ってきます。』と言ってしまった。そこを可愛く頼めたら良かったと思った。」
そこを変わらなければ、恋愛オンチは卒業できない・・・。

その後、男性1人ずつ、時間を決めて2ショットでデートするが、相変わらず、意思表示は出来なかった。しかし、あるきっかけが・・・。

店員、「ご案内出来なくなってしまいます。」

ジェットコースターに乗ろうとしたところ、整備中で乗れなかった。
ののか「じゃあ、どうする?」
大田明「その辺、回ってみる?」
ののか「あっち行く?」
ののか「アレとかは?」

野々香さんが行き先を提案した。そして、野々香さんが乗りたかったアトラクションを楽しんだ。

最初の選択権は男性にある。今までデートをして、付き合いたいと思った男性だけが告白の場に現れる。

スタッフ「古い恋を捨てるか、新しい恋を始めるか?決断は決めていますか?」
ののか「はい。」

野々香さんは、告白の場に向かった。
告白の場に行くと、そこには、3人とも男性が残っていた。

藤田竜介「今日、一日デートをして、野々香しかいないと思いました。付き合ってください。」
大田明「I want you,I need you.こんな僕ですけど、よかったら付き合ってください。」
久野真博「いままで、つらかった記憶もあると思いますけど、これからは、全力でサポートしたいと思いますので、よろしくお願いします。」

野々香さんの答えは?

ののか「よろ・・しく・・お願いします。」
手を取ったのは、真ん中の、大田明さんだった。

ののか「会話が途切れるたびに、一番に気を遣って、会話を切りだしたり、あたしのことを考えてくれてると取ったし、それがすごい嬉しかった。」

野々香さんは、古い恋愛に別れを告げて、新しい一歩を踏み出した。
第1話 * 第2話→