捨てる恋あれば拾う恋あり 第10話
「特別編 : あなたの○○オンチを克服」
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今回のオンチさん、栗原勝さん(23歳)。
今回の困ってるさん、白石麗さん(21歳)、オンチさんとの関係は、中学からの先輩・後輩、困ってるさんのほうが後輩である。

田中大貴「あだ名と言うのはありましたか?」
白石麗「顔面凶器と言われてました。」
なるみ「キレ味よさそうな顎してるもん。」

超身勝手・・・。

栗原勝さん(23歳・電気工事関係)は、全てにおいて自分を優先する。まずは、呼び出し。

僕(白石)のいらだちは、まず、先輩(栗原)の誘いの電話からでした。

白石麗(以下後輩)「もしもし。」
栗原勝(以下先輩)「もしもし。今から遊ぼうぜ。1時間後に駅前集合な。」
後輩「今からですか? 今ちょうど帰ってきた所なんですけど。」
先輩「OK,OK。1時間後駅前な。」
後輩「ちょっと・・・。(電話を切られる。)」

時間どおりに駅前で待っていても、先輩の姿はない。90分たっても来なかったので、先輩のことはあきらめて、他の友人と居酒屋へ飲みに行った。そこで、見たものは、先輩が別の見たこともない女と一緒に飲んでいる所だった。

一応、先輩の携帯電話をかけてみると、

先輩「もしもし。」
後輩「何やってるんですか?。」
先輩「急用なんだよ、急用。じゃあな。」
後輩「じゃあなじゃないんだよ・・・。(切られる。)」
「誰?」
先輩「後輩だよ、後輩。実は、後輩と遊ぶ約束してたんだけど、キミがあんまりにもかわいいから、飲みに誘っちゃったんだよ。」

先輩は呼び出しといて、来ないばかりか、女をナンパしていたのです。

先輩の身勝手ぶりは、それだけではなかった。ラーメンを一緒に食べていると、

先輩「おっちゃん、このラーメン、ぬるいよ。こんなの食えねえよ。」
先輩「おっちゃん、この唐揚げ、固いよ。」

大声で、クレームを言う。気に入らない事があると、誰でも構わず文句を言う。

先輩は、いつも大好きなエクレアを食べるのであるが、そのエクレアは、毎回、同じ店で買っている。ある日、いつも行く店でエクレアが売っていないと、

先輩「あれ、エクレア売り切れてるじゃん。おにいちゃん。俺がいつもここでエクレア買ってるの知ってるだろ! 取っとけよ。俺の大好きなエクレアはどこにあるんだよ!!」

もう、むちゃくちゃです。なんとかしてください。

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なるみ「連絡されて、すっぽかされたのって本当?」
後輩「しょっちゅうあります。」
綾部祐二「あれ、ただのチンピラの日常ですよ。」
田中大貴「どうして、後輩との約束をすっぽかすの?」
先輩「所詮、後輩なんで。」
田野アサミ「ひどい。」
なるみ「なんで、あいつまだ待ってたりするかなってよぎったりしない?」
先輩「自分のやりたいことが優先なんで。自分の先輩に呼ばれれば行きますけど、後輩何で。」
後藤輝基「あなたが、先輩に呼ばれたら、必ず守る。」
先輩「そうですね・・・。いや、守んないですけど・・・。」
後藤輝基「むちゃくちゃやん。」
なるみ「先輩に呼び出されて、1時間で来いよと言われて、すっぽかされたら、どういう行動をとりますか?」
先輩「『おまえ、何で来ねえんだよ。』と言う。」
なるみ「先輩でも? 関係なく。」
先輩「はい。」
綾部祐二「『呼び出したじゃねえかよ。』とキレてきたらどうする?」
先輩「ブン投げますね。」
なるみ「後輩は何か言ったんですか?」
後輩「我慢してましたね。今まで。」
田中大貴「後藤さんは身勝手な先輩に対してどのような対処をしてきましたか?」
後藤輝基「言っても芸人の世界では、完全に体育会系で、先輩がこう言えばこうと決まっていた。」
なるみ「逆らえないという気持ちは分かった。けど、理不尽やね。」

なるみ「職場とかではどう?」
先輩「たまに、電車で行くような遠い所がある。かったるいなあと思ったら、電話して、『ちょっと電車遅れてるんで、2時間くらい止まってるんで、行きません。』と言って、遅刻する。」
なるみ「そっちのほうが問題じゃん。」
先輩「そうですね。」
田中大貴「すっぽかしたこともありましたか?」
先輩「あります。俺の中で、一つの会社で、ばあちゃんが2回ほど死んでいるんで。」

仕事をさぼるときの言い訳は、「おばあちゃんが死んだ。」

建設会社の元上司、「まず、嘘が多い。電車が遅れたとか原付が壊れたとか、困っちゃいますね。3人目のおばあちゃんが死んだとき、『3人はいないだろ。』って普通に突っ込みましたね。そうしたら、しどろもどろになって、『もういいから。』と言って済ましてしまったですね。」

なるみ「すぐにばれる嘘をつき過ぎ。」
先輩「気づくと、またばあちゃんが死んでるよと思う。」
綾部祐二「それちょっとまずいよと。」
先輩「仕事でないと金がもらえないんで、ばあちゃんが死んだことにして3日連休を貰ってしまった。」

3日連休で給料が減るので、さらなる嘘をついた。

先輩「じいちゃんからばあちゃんの遺言として、『勝が仕事をしている姿が一番かっこいい。』と遺言で残したのでいまから帰ります。」と言って、仕事に出たことがある。
田野アサミ「何で、そこまで嘘をつくの?」
なるみ「めっちゃ後見人が困ってるじゃん。」
石本沙織「今回、どうフォローしようか困っているんですけど。仕事はしっかりやりたい意思はある。ついつい嘘をついてしまう。」
田中大貴「周りに怒られたくない、迷惑をかけたくないのはある。」
先輩「怒られている姿を見せるのがいや。」
後藤輝基「周りが振り回されているわけですから。」
スザンヌ「プライベートは置いといて、仕事は一生していくものだから、まずは、仕事で正直になることから始める。」
綾部祐二「今、現時点で悪いと思ってる?」
先輩「ぶっちゃけあんまり思っていない。」
なるみ「勝は強がっているだけ。来なさい、勝!! 包みこんであげるから。」

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周りにクレームをつけることに関しては・・・。

なるみ「そんなにぬるくなかったんじゃないかな?ラーメン。」
先輩「ぬるかったですね。食えたもんじゃないです。」
なるみ「でも、後輩さんはそれで困っているんですよね。」
後輩「そうですね。それで困っています。」
なるみ「一緒にご飯食べに行っても楽しくないもんね。」
後輩「こっちが気まずくなります。」
綾部祐二「場の空気が悪くなっちゃうもんね。その空気は感じてる?」
先輩「感じないです。正しいことを言った感じです。」
なるみ「そうかあ。これは結構難しいよ。」
後藤輝基「聞く耳はあまり持っていない感じですか?」

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直接対決・・・。

田中大貴「最後にお互い言いたいことがあれば言ってください。」

後輩「この場を借りて言わせていただきますけど、約束すっぽかしたりとか、迷惑なので、やめていただけますか?」
先輩「すっぽかすのは・・・、おれは、すっぽかしたつもりはないから、気をつけようとは思うけど、これからも1時間は待ってもらうと思うから・・・。」
後輩「直す気はないということですか?」
先輩「直す気はある。だから、8時に待ち合わせたら、7時に来てくれと言ってくれたら、8時に行くから。」
後輩「言った時間の1時間後に来れるんだったら、言った時間にも来れるはずでしょ。」
先輩「電話して、じゃあ。」
後輩「電話してもでないじゃないですか。ばればれの言い訳するし。」
先輩「ばればれというのは、想像だけであって、リアルだから、リアルだから受け止められる広い心を持て。」
後輩「持っても来たことないですね。」

先輩の決断は?

先輩「直します。」
先輩「信じてみます。」

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オンチを助ける手伝いをするためには、「大切な品」をあずけてもらう。今回は、ワンピースのチョッパー人形を預けていただきました。

「オンチ更生プログラム」スタート、状況はまた改めて・・・。

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※ 司会 ... 田中大貴

※ オンチ後見人 ... 石本沙織

※ 捨恋マスター

左から ... 後藤輝基なるみスザンヌ田野アサミ綾部祐二

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